相続登記の際の戸籍はどのくらい必要か

相続登記を申請するときの戸籍はどのくらい収集する必要があるのでしょうか?

 

相続登記に限らず、登記申請行為は、法務局に対してするものです。

そのため、法務局で登記を審査する人たち(登記官)が、「この登記申請は間違いがない」と判断できるだけの書類を収集する必要があります。

つまり、自身が申請した登記に、確固たる証拠を添付する必要があります。

 

では、具体的に、相続登記の際には、どのくらいの戸籍を収集・提出すれば登記官が「この相続登記は間違いがない」と確信してくれるのでしょうか?

 

これは、全国の各法務局によって若干の違いはあるようですが、おおむね以下のとおりとなります。

 

1.被相続人(亡くなられた方)の13歳~死亡時までの戸籍

2.法定相続人の方々の戸籍

 

2.の「法定相続人の方々の戸籍」は、比較的すぐに収集できると思います。法定相続人の方々が、それぞれ自身の本籍地の役所に取得請求すればすぐに取得できます。

苦労を要する可能性があるのは、1.の「被相続人(亡くなられた方)の13歳~死亡時」です。

例えば、被相続人の方が転籍(本籍を変更すること)を繰り返していれば、それだけ多くの役所へ戸籍の取得請求をする必要があります。

また、代襲相続(おじい様が亡くなる前にお父様が亡くなり、その後おじい様が亡くなったときにお孫様がおじい様の相続人になる等)が生じている場合は、中間の本来相続人になるはずであった方の13歳~死亡時の戸籍が必要になるなど、さらに複雑になります。

そして、なにより、取得しなければならない戸籍が増えれば、取得するために役所に支払う手数料もバカにならなくなりますし、司法書士などに依頼した場合は報酬も増えてしまう可能性があります。

こうした事情から、相続登記は、なるべく早めに済ませることをおすすめします。

 

戸籍は、相続登記をする際には絶対に必要になる書類です。ただ、どのくらいの戸籍が必要かは、各ご確定の事情によって異なるので、上記基準で戸籍収集を行うと一口にいっても、千差万別です。

ちなみ、「13歳~死亡時」は、あくまで目安なので、「出生時~死亡時」までの戸籍を収集することが、なによりもベターです。

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